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ライディング・エベレスト By GRAYSON SCHAFFER

 たまにはこんな感じのエントリーも面白いんじゃ無いかと。って事で、Outside magazine の「RIDING EVEREST By: GRAYSON SCHAFFER」を訳してみた。

ライディング・エベレスト:by グレイソンシェーファー 
 
アイディン・アーマークにはほぼ達成不可能な目標があった。それは彼が愛するシングルスピードの自転車をエベレストの山頂へ持って行くという事。ベースキャンプの誰もがそれを不可能だと言うが、その46歳のトルコ系ニューヨーカーは止める事を知らなかった。 
  
Aydin Irmak Rides His Single Speed to Everest’s Summit - Page 1 | Mount Everest | OutsideOnline.com


ここ数週間、このベースキャンプでクーフィーヤを頭に巻き、カモフラージュのパンツに身を包んだ15kgの鉄製のシングルスピードを押して歩いているアメリカ人をベースキャンプの人々は好奇の目で見つめていた。

彼の名前はアイディン・アーマーク、46歳のトルコ系ニューヨーカー。私が初めて彼を見掛けたのはペリチェで(エベレストのベースキャンプから約二日間谷を下った場所)その時私は彼に「何処にその自転車を持って行くのか」と問うと、彼は「天国」だと答えた。


彼の物語を端的に説明すれば、彼はその自転車を持って現在エベレストの登頂を目指している。

そして彼はその行為によって我々に何かを問いかけようとも、はたまた故郷の子供達に自分の戦っている姿を見せようとも、ましては有名になりたいとも考えてはおらず、それどころか逆にベースキャンプでは出来るだけ目立たない様にと勤めている位だ。

もう既に多過ぎる人間が彼に「彼の挑戦は馬鹿げていて、危険で、そして無責任、もしくはそれ以下だ」と告げていたのだ。だが多くのニューヨーカーがそうである様に、他人が彼の事をどう思おうと、それは彼にとって別段どうでも良い事だった。
 
彼の詳しい物語、(彼が聞かせてくれたままに)それは1990年、彼がトルコからアメリカに22歳で移住して来た頃まで遡る。
 
移住後、彼はロングアイランド・シティーのガソリンスタンドで働き始め、一年後にはタクシーの運転手に、更に一年後にはニューヨーク大学で経済学を学んでいた。

そして1994年には「エイジレス・ホーム」という名のインダストリアル・デザインストアを74thとレキシントンに開店、ブルームバーグやド・ロスチャイルドの様にアッパーイーストサイドの富裕層を相手に商売をはじめた。

その順調に発展し続けた彼の事業が陰りを見せ始めたのがあの911の後だった。事業が回らない中、元々は$7000だった月のテナント料が$21000まで跳ね上がり、2005年には気がつけば閉店、倒産、離婚、そして放浪の生活が始まっていた。

当初の数年間、彼はただ歩いた。ウシュアイア、アルゼンチンからブラジルのサンパウロへ。その間彼は俳優として働き食いつないだ。そして2008年、彼はニューヨークに舞い戻り、最終的には、ホームレスになっていた。

アーマーク曰く、彼のホームレス生活は自主的な「選択」そして「 - 四ヶ月間の路上の隠居生活-」 であり、その間、彼はクイーンズボロー橋の下、そしてロングアイランドシティー等をねぐらに段ボール箱で生活していた。

そして2009年、街で捨てられている自転車を見つけては修理し、それをグレイグスリスト(クラシファイドの掲示板)で売る生活を始めた。

「そしてある日俺はこの自転車と出会ったんだ。」アーマークが言った。それは彼がベースキャンプに持って来たその自転車の事だった。
 
「そして俺は考えたんだ。この自転車で何をしてやろうかと。で、その時北極に行く事を思いついたんだ。」
 
丁度その頃、彼の手元にはロングアイランドのコーヒーショップのインテリアをデザインして得た$20000があった。そして彼はそれを冒険の資金にした。

2010年5月。彼はアムステルダム行きのチケットを手に、自転車や船を乗り継いでノルウェーの北極圏にあるスヴァールバル諸島を目指した。

そして彼はあっけなくその目標を達成。しかしそこには彼が思い描いた感動も、そして啓発的な体験も存在しなかった。
 
「俺は一体ここで何をしているんだ?」彼はは自問した。 
 
「俺はここに住めるのか?・・・いや住めない。」
 
アーマークは今度はロシアを目指しペダルを漕いだ。そしてその年の12月、気がつくと彼は19の国を経てバンコックに辿り着いていた。

2011年は今度はそこから転々とアジアの国々を放浪した。マレーシア、インドネシア、シンガポール、ラオス、そして中国。チベットからは海抜6000mのタラン山脈を越えネパールへ、そして西のカトマンズまで走った後に、彼の頭にあるアイディアがよぎった。
 
それはエベレスト登頂だった。
 
「俺はカトマンズでシェルパ(高地に住むチベット系ネパール人)と出会い、聞いたんだ、もし俺が自転車を持ってエベレストを登頂する事が可能かと。すると彼が言ったんだ「勿論」と。そして彼は俺をタムセルクまで連れて行ってくれたんだ。」

アーマーク曰く、カトマンズベースの用品商、タマセルクのマーケティングマネージャーが彼に「自転車を担いでのエベレストの登頂は素晴らしいアイディア」で、彼らが直接観光大臣に許可証申請をしてくれると申し出てくれたらしい。
 
で、その後、実際に許可局の事務官から連絡があり「おめでとう、君は自転車を持って登山する初めての人間だ」と告げられ、彼はアメリカの親しい友人から許可証の申請費用に$35000を借り、許可証を手に入れた。
 
が、その四日後の事だった。許可局の担当者から、イタリアのマウンテンバイカー、ビットリオ・ブルモーティとそのガイドの登山家、シモーネ・モロの登山チームに代わりに登山許可が下りたため、アーマークの許可証が無効になったとの連絡があった。

連絡を受けたアーマークその担当者のオフィスになだれ込み、担当者を椅子に押さえつけ、机を叩きつけながらこう言いはなった。
 
「なんでお前に俺が行けないと言う権限が有る。ガソリンかぶって焼身自殺するぞ。」
 
驚いた事にアーマークの許可証は直ぐに再発行された物の、彼が自転車を持って行けるのはキャンプⅣのサウスコル(南麓)までと限定されてしまった。だが、それでも彼は勝利したと考えている。

とは言う物の、彼にとってベースキャンプでの生活は決して楽な物ではない。何故なら彼はここに来るまでにアイゼンすら履いた事がなかったのだ。おまけにキャンプ ワン までの環境順応ローテーションの時、彼はジャケットを忘れ、ベースキャンプまでそれを取りに戻らなければならなかったエピソードまである。
 
おまけに数日前の事だ、丁度私が彼のストーリー用のポートレート写真を撮影中、サガルマタ国立公園のレンジャー(ベースキャンプ運営)が我々の所に来て「アーマークは大臣からの許可証を持っているかもしれないが、登山をするにはもう一つ公園側からも許可証が必要なのだ」と伝えてきたのだ。

それを聞いたアーマークは自分が政府の詐欺のターゲットになっていると確信したが、私はそれは詐欺というよりは組織自体が機能不全なのでは無いかと彼に伝えた。
 
いずれにしろ現時点では彼は身動きが取れず、二つの政府の機関からの彼の(自転車をキャンプIVに持ち込む)許可証が有効なのか、その答え待ちの状態だ。ただ、彼の許可証がもし有効で無かったとしても、アーマークがただでそこを立ち去る様ことは無いであろう。何故なら彼は「NO」をそのまま受け入れる様なタイプの人間では無いからだ。

-Grayson Schaffer

頑張れアーマーク!死ぬなよー!
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theme : 自転車(スポーツ用)
genre : スポーツ

comment

Secret

真の漢を見た!
日本からちっぽけな応援しかできないけど、ガンバッ!!

 

世の中色々な人生があるものですね!

No title

はじめまして。
自分もやってみたいと以前から考えてましたが、1人目が出てしまいましたか(^_^;)
去年の写真をアップしました、伊吹山の登山道を担いで登りました。

いやいや、未だこの方が成功した訳では有りませんし、日本人初枠はまだまだオープンだと思いますのでイシさんも是非ひひっ!

No title

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

No title

人の思いが、新たな記録と奇跡を生むかもしれない。
立ち止まってちゃいけない、今の自分、歳は関係ないのかもしれない。
人と一緒が人生じゃない、人を気にしてちゃ自分じゃないのだろう。

少しでも自分を見つける事、自分を信じる事、自分を愛することなんだと。。。

あ~、クサい事言っちゃった。。

 

FXと株さん、

ちょっと普段と違う趣旨の事に挑戦してみますた♡

フィブリさん、

そんなフィブリさんも素敵です!(笑)

No title

ただ熱い・・・!
最後の写真がぐっときてしまいました。自転車が相棒ってかっこよすぎです。
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